手始めに実施したのが、社内に保育園を開設したことです。


取材したときには0歳から4歳までの子ども16人が預けられていました。

シャワールーム付き・女性専用の休憩室を設置したのは、2019年。サーバーの飲み物はすべて無料です。女性同士、気兼ねなく話ができ、好評のようです。


タイヨー 西河裕子さん
「くつろぎやすい。働きやすくて、楽しい」


そして、今年度からは女性社員の制服を一新しました。これまでと比べると、ピンク色を多用し、おしゃれ度がアップしています。

さらにゴミ収集車もピンク色に変身です。


従来の緑色の収集車とは別に、女性社員専用として2台を新規に導入しました。

この日は、自動車整備工場で産業廃棄物の収集です。担当した丹下未紗さんと城本奈々未さんは、タイヨーで働き始めて4年ほど。いずれも20歳代です。重いものを運ぶこともあり、力仕事が必要なことがしばしばです。

2人
「(筋肉)ムキムキになります」「筋肉つきます」

収集をお願いしている会社の人にも新しい制服とピンクの収集車は好感を得ています。

RS garage 野間恵さん
「こちらも心が明るくなる。きれいに収集してもらい、日々、助かっている」

丹下さん、城本さんに仕事について聞いてみました。


丹下未紗さん
「最初は保育園があったので、下の子を預けようと思って選んだ。仕事も和気あいあいとできて楽しい」


城本奈々未さん
「運転が好きなので、運転を仕事に就きたかった。それで選んだ。やりがいは、すごく感じている」


タイヨー 元山琢然社長
「女性が働きやすかったり、輝ける職場って結果的に男性も働きやすい職場になっているということなので、きれいで、きもちよく、かっこいい、という3Kにはわたしなりには変えて行きたいと思っている」


女性社員がかかわったゴミ収集業界の応援歌「はじまりのうた」により、業界がさらにイメージアップするよう元山社長は願っています。


― イメージアップが功を奏したのか、タイヨーではかつて女性従業員の割合は10パーセント未満だったのに、今はおよそ4割にまで増えたということなんです。


― イメージアップ作戦をまとめると、▽社内保育園、▽女性専用休憩所、▽ユニホーム、▽ピンク色の収集車、そして、▽テーマソング。このうち制服・収集車・テーマソングは、女性社員のアイデアでした。