ようやくコロナ禍の出口が見え始めたかにも思える今年ですが、状況はあまり変わっていないようです。
 【抗原検査時の様子 今年のGW】
   (患者)「4日の朝に起きたら朦朧とする感じで。頭痛と息苦しさと、起き上がることが難しいぐらいになっちゃって。その時には38℃、39℃くらいになっていましたね」
 (小畠院長)「ちょっと鼻から取るよ。陽性やな、(赤い線が)出てきたな。5月13日まで自宅療養してください」
 熱などの症状がないものの、陽性でないか不安な人も外来に訪れます。

 【診察の様子 今年のGW】
 (スタッフ)「症状はまったくなしで、1日と2日に一緒に過ごした方が陽性になり濃厚接触者で、いまはまったく症状なしです」
 (小畠院長)「ほんなら、症状はまったくないけど、友だちが陽性で心配ということやな」
   (患者)「そうです」

 PCR検査の結果、この患者は陰性でした。

「今年のほうが圧倒的に診察依頼の数が多かった」

 コロナ医療の最前線を支え続けてきた小畠院長に、去年と今年の変化をたずねました。

 (小畠クリニック 小畠昭重院長)
 「(Q去年のゴールデンウィークと比べて今年の発熱外来の状況は?)今年のほうが圧倒的に数が多かった、『診てくれ』という。キャンセル待ちも多く、5月5日は20人ぐらい断らざるを得ないぐらい来ました」
 たしかに、去年と今年のゴールデンウィークの大阪府の新規感染者数を比較しても、今年のほうが多いのが実情です。患者の陽性率も去年が4割ほどに対し、今年は3割程度で、大きくは減っていないといいます。
 さらに大型連休ならではの患者もいるといいます。

 (小畠クリニック 小畠昭重院長)
 「『旅行中に熱が出たからどうしましょう?』と相談に来た人とか。(旅先で陽性判定が出て)どこも泊まるところがないから、『宿泊療養にすぐに申し込んで』と指示した」

 街の小さなクリニック。気の抜けない日々がまだまだ続きそうです。