不登校の小中学生が過去最多となっています。2021年度は約24万5000人で、前年度と比べて5万人ほど増えていて、文科省は「コロナ禍が影響している可能性がある」としています。そんな中、不登校だった過去を持つ若者たちが集まる「フリースクール」があります。今回、ここで働く名物職員と、1人の若者が卒業するまでのあゆみを取材しました。
全寮制のフリースクールで見つける「自分らしい生き方」

神戸市の山奥に若者たちが共同生活を送っている場所があります。全寮制のフリースクールの「神出学園」です。15歳~23歳までの37人が在籍。親からの虐待やいじめなどで学校に馴染めず、学園生の多くは不登校だった過去があります。
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(高校を中退した18歳の学園生)
「中学校のころは面白くないなーって毎日を過ごしていたので、どんどん気力がなくなっていってたんですよ。何にも面白くなかったんで、何にもする気が起きなかったんです」
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ここで行われるのは、いわゆる授業ではありません。農作業や生活実習など「体験プログラム」を通じて社会とのつながりを取り戻し、『自分らしい生き方』を見つける支援を行っています。














