劣等感と危機感から生まれた、WBC四番の打法
2023年、WBCで優勝を果たした日本代表。その大会MVPに輝いた 大谷翔平 選手が、キーマンとして称賛した一人に 吉田正尚 選手がいます。

日本代表の監督を務めた栗山氏からは、“間違いのないバッター”とも評された吉田選手。日本の打線をけん引し続け、WBCの新記録となる13打点を叩き出しています。
試合中、高い実力を発揮できたヒミツは、大会前に行っていた“紙風船を使ったトレーニング”にあります。これに関しては、本人いわく「紙風船を潰さないようにすることによって、(身体に)すごい力を加える。下腹部にも力が入るし、後ろの関節に負担がかからない」とのこと。

また、吉田選手は自分の能力について「自分は身体能力が高いと全く思わない。足も速くないし肩も強くないので、何かそこでカバーするってなった時に、いかに自分の持っているパワーを最大限に引き出せるかだと思う」と話しています。
劣等感と危機感が、現在の“打つ瞬間のインパクトにこだわったバッティング”につながったそうです。

身長173cmと小柄ながら、日本代表の四番も務め、14年ぶりの優勝を掴み取るまで多大なる貢献をした吉田選手。さらなる活躍を楽しみにして、今後も注目したいですね。
