新年度での引退が決まっているJR木次線の観光トロッコ列車、奥出雲おろち号。
4月1日からの今シーズンの運行を前に、29日、米子市内で車両点検の様子が公開されました。

青空に映える青と白のボディ。おろち号は、毎年、春から秋にかけて運転されていて、29日は、車両の下側にある台車やブレーキなどを職員が丁寧に点検したほか、エンジンを動かすなどして問題がないか確認していました。

そして3両編成の前と後にヘッドマークを取り付けて、運転に向けた準備が整いました。

入江記者
「今年も予約状況は好調だそうです。今シーズン、どれだけの人が奥出雲おろち号の旅を楽しむんでしょうか。」

今年も、沿線の観光地を見学したり温泉や食事を楽しんだりできるプランが用意され人気のトロッコ列車ですが、デビューから25年が経ち、車両の老朽化が引退の主な理由とされています。しかし、整備は万全と担当者は胸を張ります。

JR後藤総合車両所 山本龍 係長
「ラストイヤーというのと期待されている車両だということで、非常に我々一同プレッシャーは感じておりますけれども、しっかりやるべきことはできたと。

おろち号は金曜日と土日祝日の運行が基本でしたが、ラストイヤーの今年は注目度も高く4月と5月は去年より20日多い計50日。6月7月には団体ツアーで特別運転と、去年の合計122日を超える運行日数になりそうです。

最後の一年、奥出雲の山々におろち号の軽やかな汽笛が響きます。