静岡県がインターネット上に、デジタル版の地震防災センターを新たに開設しました。3次元のデジタル空間上では、実際に施設に行ったような感覚で災害について学ぶことができます。
<アナウンス>
「地震が起こります」
再現しているのは静岡を襲う南海トラフ巨大地震。震度7の激しい揺れの直後、津波や余震がやってきます。静岡市葵区にある静岡県地震防災センターで体験できます。地震のメカニズムや避難生活の備えのほか風水害や火山について学ぶことができます。コロナ禍でも年間約3万人が訪れていますが、静岡県民に広く知ってもらうには課題があるといいます。
<静岡県地震防災センター 金嶋千明所長>
「地震防災センターは静岡市内にあり、県東部・西部の人から見学したいけれど遠い、新型コロナの感染が心配という声がありました」
そこで2月に導入したのが「デジタル地震防災センター」というサイトです。
<篠原大和記者>
「いま、インターネット上でも館内の見学ができるようになりました」
館内を360度カメラで撮影し、3次元のデジタル空間上にセンターを再現。パソコンやスマートフォンなどを操作し、施設を訪ね、歩いているような感覚で見学することができます。
実際の映像と比べてみると…展示が忠実に再現されていることが分かります。
<静岡県地震防災センター 片瀬祐介班長>
「こちらが解説パネルです。デジタル地震防災センターではパネルにタグがついていて、クリックするとテキストデータやパネル全体のPDFを確認できるようになっています」
この装置は、高層ビルが大きく揺さぶられる長周期地震動を再現したものです。デジタル上でも同じように動画で見ることができます。
<静岡県地震防災センター班長 片瀬祐介さん>
「まずはデジタル地震防災センターで施設の中身を確認してもらい、さらに興味を持ってもらったら実際に来館してもらう。地震体験装置など実際に手で触れないとできない体験をしていただきたい」
<井口遥菜さん>
「こっち行ってみていい?」
<井口創太さん>
「勉強になる」
浜松市に住む井口遥菜さん(16)と創太さん(14)です。静岡県地震防災センターには行ったことがなく、3月25日、デジタル版で初めて施設を見学しました。
<井口遥菜さん>
「ネットで見ているので移動もできて、とても分かりやすい説明で気軽に読むことができた」
<動画の音声>
「地震です」「大きい」
デジタル版ではバーチャルリアリティー映像を使った地震・津波・風水害の災害体験もできます。実際に目の前で災害が起きているような映像で避難行動の大切さを伝えます。VRゴーグルを使えばより臨場感が増します。
<井口創太さん>
「(県地震防災センターは)とても分かりやすくて、ためになる場所だと思った。(実際の施設にも)行ってみたいですね」
災害のことを知ることで、正しい備えや行動ができる。時間や場所を選ばないオンラインの施設見学は、防災学習の新たな入り口になりそうです。
「デジタル地震防災センター」は静岡県のホームページからアクセスできます。
注目の記事
【3月9日】レミオロメンのカバーで1000万回再生 当時高校生だった3人が15年後の「3月9日」に再会した理由「この日しかないと思って【前編】

「おとうは、かっこいいけど…」 津波で父は行方不明 15歳の野球少年は30歳に 娘ができて初めて気づいた“父の偉大さ”

【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る【東日本大震災15年】

「この子と飛び降りようと…」2歳で失った左手 それでも息子は前を向き パラ陸上で世界を狙う白砂匠庸選手 見守り続けた両親と笑い合えるいま

「検診の痛みは、治療の100分の1」私が子宮頸がんで失った、腎臓と、自由と、子どもとの時間 放送作家・たむらようこさん

南極の氷が「最大42キロ」後退 失われた面積は「東京、神奈川、千葉、埼玉に匹敵」30年間の衛星データで判明 将来の海面上昇に警鐘









