お花見シーズン真っ盛り。島根県浜田市の山間のまちでは地域で守り続けるサクラ「市子桜」も平年より10日近く早く満開となっています。
市子桜は、旧今市小学校の校庭に植えてあるソメイヨシノのサクラ並木の愛称で、「市子」という若くして亡くなった娘をしのんで母親が寄贈し、1954年、地域の人が校庭に植えました。
旧今市小学校の校舎や遊具は新設の道路工事のため解体され、校庭には盛り土がされていますが地域の人の熱意によって市子桜は残されることになりました。
去年春、強風で根元から折れた1本は今では太い枝がそのまま子ども用のベンチとして残され、サクラ並木の近くで仲間を見守っています。
また他の枝は学業祈願の絵馬に加工して地元の中学生に配られたということです。