日本国内で年間30万件以上発生している、交通事故。2022年には交通事故による死者数が2500人にのぼっています。誰でも起こしてしまう可能性がある事故ですが、事故発生後に事故現場を離れる『ひき逃げ』が沖縄県内で多数発生しています。
特に被害が多いが小さな子どもです。RBCは実際にひき逃げにあった女の子と家族の胸の内を取材しました。

ひき逃げにあった8歳の女の子 恐怖の瞬間

本田珠愛さん(8)
「死んだと思って怖くて目を閉じていたの」

去年10月、ひき逃げの被害にあい、当時の状況を話してくれた本田珠愛さん(8)。事故が発生したのは見通しのよい片側1車線の道路でした。

周辺には住宅街も多く、多くの子どもたちが行き交う通学路のため、安全面からガードレールが敷かれ、横断歩道は水色に塗られるなど、運転手の目につきやすい環境が整えられています。

本田珠愛さん
「今までで一番痛かった。車がバンってぶつかってきて、すごく強い力で…」

小学校が終わり、妹と一緒に歩いて帰宅していた珠愛さん。いつも通り、横断歩道を渡る前に左右を確認して歩き始めました。

その時、スピードを緩めず横断歩道に進入してきた車。

「バンッ!!」

珠愛さんがひかれた瞬間、周囲に大きな音が響き、あたりは騒然としたといいます。

まだ小さな体は、およそ6メートルほど吹き飛び、地面に打ち付けられた珠愛さん。車と衝突の瞬間、恐怖から逆の方向を向いたことで、ランドセルから当たったとみられ、地面に叩きつけられた際に、手足に軽いけがと頭を打ったものの、幸い、大きなケガにはなりませんでした。