「データSIM」に警察は注目 代行サービスの男を摘発も

 今回、取材班とツイッター上でやり取りしたSMS認証代行業者に、認証代行で使える電話番号をいくつ持っているのかを尋ねると、「100以上ある」と返事があった。こうした実態について改めて専門家に話を聞いた。

 (IT犯罪に詳しい成蹊大学の高橋暁子客員教授)
 「スマホとかの場合はSIMカードというのが必要なんですけど、通話はできないけれどネットとかSMSが使える『データSIM』というのがある。データSIMは非常に安く手に入るということで、このようなSMS認証というのがはびこっている状態となっています」
 警察もデータSIMに注目している。代行サービスを名乗り偽名で大量に契約していた男を摘発し、カード3600枚を押収するなど警戒を強めている。

 こうした問題について、大手フリマサイトのメルカリは「詳細な方法はお伝え出来ませんが、SMS認証代行による会員登録は排除するよう努めております」と説明。また通信事業者などの業界団体であるテレコムサービス協会も「SMSつきデータSIMの契約についても音声SIMと同様に本人確認を求める対策を実施し、今後拡大させる方針です」としている。