「にいがた2km」で観光面は変わるのか

中原八一新潟市長肝いりの事業、「にいがた2Km」ではこれまで課題とされていた観光面の強化に着手しました。そのひとつが『レンタル自転車』です。

新潟駅や万代・古町を中心に、好きな場所で自転車を借りることができます。

また、古町ルフルの前に広場を整備し、イベントを開いて賑わいづくりに取り組んでいます。これらは、「古町地区将来ビジョン」でも描かれていた内容です。

一方で、ビジョンに盛り込まれていたものの、いまだに形になっていないものも…

『鍋茶屋通り』はかつての花街の雰囲気が残るが…

【関根苑子キャスター】
「新潟が誇る鍋茶屋通りです。かつて新潟港が栄え、花街として盛り上がりを見せたというような歴史に触れられる看板などはありません。魅力に気付けず、通り過ぎてしまう人もいるかもしれません」

将来ビジョンにはベンチの設置が描かれていたが…

また、本町エリアでは観光客の受け入れに向け、グルメを楽しむ人が過ごせるようなベンチを設置するというビジョンが描かれていましたが、新たに設置されたベンチはなく、ビジョンの実行はまだ十分とは言えません。

青果・惣菜店を20年営む富永雅樹さん

新潟市の本町で、青果・惣菜店を営んで20年の富永雅樹さんです。富永さんは、本町商店街や『人情横丁』の人たちと協力して毎月「マルシェ」を開いている中で、ベンチなどを設置すると、グルメを楽しむ人の姿が増えると感じてきました。

ただ、商店街に日常的にベンチなどを設置するとなると、誰が管理するのかといった課題もあり、設置には至っていません。

【富永雅樹代表(55)】「結構前からやりたいことだったんです。やりたいんだけど、『本当にやっていいのかな』みたいな… 市も考えてますよとか言ってくれれば。うちの商店街も、こういうことやったらどうですかとかね。そういった話ができたんじゃないのかなという気はする」