新潟三越の閉店から3年 新たな“街の核”建設へ

閉店した新潟三越の建物(新潟市中央区)

新潟三越の閉店から3月23日で3年がたちました。
“街の核”を失った古町地区。新型ウイルスの影響も重なる中で、新たな街づくりはどこまで進んでいるのでしょうか。そして街の将来について、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。

2020年、113年の歴史に幕を下ろした新潟三越。跡地の活用法については去年12月、具体的な青写真が示されました。

新潟三越跡地に建設される複合ビルの予定図

地上37階建ての複合ビルの建設です。1階から3階が商業施設、その上の階にはオフィスやマンションなどが入る予定です。この複合ビルで、新潟市は300億円の経済効果があると見込んでいます。

古町地区で店を構える人たちに話を聞きました。

古町でドレスショップを営む川上英樹さん

【古町7番町 キャサリン 川上英樹代表(60)】
「青写真がきちんと付近の人に示されていて、(デパートの)大和が閉店した時と違って始動が早かったので、それについては我々、感謝で…」

本町地区で青果店などを営む富永雅樹さん(右)

【本町 かえん 富永雅樹さん(55)】
「三越の跡地を先にやっているけれど、そのあたりのお客とこっちのお客が流れれば…」

ただ、施設の完成予定は2028年度末で、まだ先の話です。

古町の『歩行者の数』は約10年で3分の2に減少

このグラフは、古町地区の歩行者の数を示したものです。去年、おととしは行動制限の影響があったと見られますが、右肩下がりなのが分かります。このグラフから見ても、古町の活性化は急務なのです。

【関根苑子キャスター リポート】
「新潟三越の閉店のタイミングに合わせて、古町地区の在り方をまとめたビジョンを策定していました。あれから3年、あの時描いた未来は見えているのでしょうか?」