戸郷、高橋宏らリリーフ陣奮闘!最後は大谷が“二刀流締め”
侍ジャパンは3回から2人目・戸郷翔征(22・巨人)がマウンドへ。先頭のトラウトを140キロのフォークで空振り三振。2死を奪うもアレナド、シュワーバーに連続四球を与え2死一・二塁のピンチに。ここで先制弾のターナーを迎えたが、内角低めのフォークで空振り三振に仕留め、戸郷はガッツポーズでベンチに戻った。4回は3者凡退で締め3人目の高橋宏斗(20・中日)へ。
チーム最年少の高橋は5回、先頭のベッツに内野安打を許したがトラウトをスプリットで空振り三振、ゴールドシュミットを156キロのストレートで見逃し三振を奪った。2死一・二塁のピンチではシュワーバーに対し、ボールが先行してカウント3-0から中飛に打ち取りガッツポーズを見せ、若き侍がアメリカ上位打線を相手に力投した。
6回のアメリカの攻撃前に大谷がブルペンに移動。この回のマウンドは4人目・伊藤大海(25・日本ハム)。先頭の6番・ターナーを左飛に打ち取ると2死から8番・C.マリンズ(28)は空振り三振。7回は大勢(23・巨人)が無死一・二塁のピンチを招くも後続を抑えリリーフ陣が小刻みな継投で、今大会6試合で49得点のアメリカ打線に対し追加点を許さず。
8回はダルビッシュ有(36)がシュワーバーにソロ本塁打を浴び3-2と1点差に迫られるが、9回には“世界の二刀流”大谷がマウンドへ。最後は大谷がその1点を守り切り総力戦で悲願の“世界一奪還”を達成した。
試合後、大谷は「夢見てたことなので嬉しいです」と笑顔を見せ、「正直、終わってしまうのが寂しい気持ちもあります。みんな同じじゃないかなと思いますけど、それぞれのチームに帰ってこれからシーズンが始まるのでそれに備えて、寂しいですけど頑張りたい」と話した。最後は「最高の形で終わることになって、本当に全員が自分たちの仕事をして、粘り強く、最後の最後まで諦めずに監督を優勝させる事が出来て良かった」と安堵の表情を浮かべていた。
