村上の同点弾から逆転に成功!岡本も2号

WBC決勝はアメリカの地での“日米決戦”。この日の試合前の声出しは大谷。「僕らは超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼ら(メジャー選手)への憧れを捨てて勝つことだけ考えていきましょう」と侍選手を鼓舞し、決勝の舞台へ。

初のWBC先発マウンドに上がった今永昇太(29・DeNA)は、立ち上がり18年ア・リーグMVPのM.ベッツ(30)を右飛に打ち取ると、2番のM.トラウト(31)にカーブを捉えられ二塁打を許したが、P.ゴールドシュミット(35)はカウント0-2と追い込みチェンジアップで空振り三振。続く4番・N.アレナド(31)は一ゴロに打ち取り、“完全アウェイ”も無失点で切り抜け堂々のピッチングをみせた。

しかし2回1死で、6番に打順を上げたT.ターナー(29)に、カウント2-1から146キロのストレートを完璧に弾き返され先制のソロ本塁打を浴びた。ターナーは今大会5本塁打をマークし第1回大会のイ スンヨプ(韓国)の1大会本塁打最多記録に並んだ。

侍打線はアメリカの先発M.ケリー(34)に対し1回、2死から3番・大谷翔平(28)が四球で出塁したが、好調の4番・吉田正尚(29)は見逃し三振。

ターナー先制弾の直後、1点を追う展開となった2回裏だが、先頭の村上宗隆(23)が初球のストレートを迷いなく振り抜き、ライトスタンド上段へ突き刺さる同点アーチを放ち、侍ベンチは歓喜に包まれた。前日サヨナラ適時打の村上が大舞台の第1打席で今大会1号をマークし「点を取られた後の回だったのですぐに返せて良かったです」と復調の一発を喜んだ。

さらに6番・岡本和真(26)、8番・源田壮亮(30)がヒットでつなぎ、9番・中村悠平(32)が四球で1死満塁のチャンスを作ると、L.ヌートバー(25)がアメリカ代表2人目・A.ループ(35・エンゼルス)から詰まりながら一ゴロ。2ー1と勝ち越しに成功した。4回には岡本の大会2号ソロ本塁打で3ー1と貴重な追加点を挙げた。