『案件』で命をつなぐ16歳の少女「将来はネイリストになりたい」
雨上がり、私たちはひとりの少女(16)と出会った。母親から虐待を受け、中学卒業と同時に家を出たという。
(記者)「今日はこの後どうするんですか?」
(少女)「この後は野宿します」
(記者)「ここで?」
(少女)「その辺で」
(記者)「危なくない?」
(少女)「お金ないんで」
(記者)「風呂とかはどうしているんですか?」
(少女)「案件でラブホ行くじゃないですか?その時に、先にお風呂入っていいですか?って言って、お風呂に入ったりしています」
少女の言う案件とは売春のことだ。
(少女)「やっぱり…、そういうことをする時に相手はおじさんじゃないですか。だから結構、精神的にはきついですけど、でもやらないと生きていけないし。葛藤はあります」
(記者)「将来はどうしていくの?」
(少女)「やり方的には犯罪ですけど、案件とかでお金を貯めて、そうしたら専門学校に行ってネイリストになってちゃんと働こうかなとか思っています」
自らを危険にさらして命をつなぐ少女。腕に刻まれた“傷あと”。
(少女)
「いつも死にたいと思っているから、切ると、あぁ今日もちゃんと生きていたんだ偉い、と思って」