空中に高く浮上し…渋滞のない空を移動する。そんな未来が近づいている。

「空飛ぶクルマ」。
一般的には垂直離着陸が可能で、滑走路を必要としない。

将来は自動運転も期待され、いま世界中で開発競争が繰り広げられている。
目指すは東京-大阪で1時間!?
2020年、私たちは日本で開発を始めたという人のもとを訪ねに兵庫県神戸市へ。
「“空飛ぶクルマ”ですかね。私たちがつくっています」

森本高広さん。20年以上、大手輸送機器メーカーでバイクや電車などのシステム開発や設計を手掛けてきた。
その傍ら、神戸の山の中で仲間と手弁当で開発に取り組む。

装置の多くは手作りだ。
ーーこれまで開発にいくらかかっている?

森本さん
「(費用は)有志で無償でやってもらっているので値段は付けられない。ということで、プライスレス」
世界で開発が進められている「空飛ぶクルマ」は航続距離300キロまでの近距離が主流だが、森本さんたちは1000キロもの長距離を飛べる機体を目指しているという。

森本さん
「飛ぶスピードは時速650キロ。ヘリコプターの2~3倍位のスピード」
「(航続距離)1000キロメートル、最速の移動手段」

電気モーターではなく、エンジンにすることでスピードはジェット機にも迫る勢いに。東京・大阪間をわずか1時間で結ぶ。