2月、ホラン千秋キャスターが訪れたのは、岩手県大槌町にある「おおつちこども園」。
このこども園には0歳から6歳の園児、88人が通っている。笑い声の絶えない、にぎやかな園だが…“いのちを守る”ために、重い決断を下した。
“いのちを守る”震災を経験した保育士たちの思い

それは津波が予想されたら「園児を保護者に絶対に引き渡さない」こと。
実践するのは、子どもの頃に震災を経験した若い保育士たちだ。
4歳児を担当している木村紅秋(こあき)さん。大槌町出身で、自宅が津波で浸水した。
ホランキャスター
「あの経験があったからこそこういうことを伝えられてるなっていうふうに思うことは何か?」
木村紅秋さん
「スキンシップ。普段からも保育園が家みたいに安心できる場所になれるように心掛けています」
5歳児を担当する前野雄大さんは、隣接する山田町出身。

前野雄大さん
「今までの人生ですごい人の温かさっていうのを感じてきたので。1人で困らず、みんなで乗り越えていくことを子どもたちにももっと伝えていければいい」
そして、1歳児を担当している太田愛花さんも大槌町出身。園児たちに伝えていきたいことがある。