JR東日本の通勤定期券を整理!

▼JR東日本:3月18日以降、値段が上がるもの

時間帯関係なく使える普通の「定期券」は、現行よりも1.4%高くなります。
対象は、山手線や京浜東北線、中央線など、東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城の一部の駅を通る、16路線の279駅。このエリアの定期券が値上がりします。

▼JR東日本:3月18日以降、値段が下がるもの

今より値段が安くなる「オフピーク定期券」が新しく発売されます。ピーク時間帯に使えないかわりに、価格を安く設定した定期券です。これは、利用駅によって「ピーク時間」の設定が変わるので注意が必要です。

・新宿駅は、午前7時30分~9時
・渋谷駅は、午前7時20分~8時50分
・大宮駅は、午前6時45分~8時15分

すべて朝の1時間半となっています。「この時間には電車に乗らない!」という方、例えば出社が早い人や、遅い人は、いまより、約10%安い「オフピーク定期券」がおススメです。

<JR東日本の通常の定期券は、3月18日から「オフピーク定期券」が始まります>

なぜ、上がるものと、下がるものがある?

なかなか複雑な仕組みの値上げと値下げですが、でも、なぜ、上がるものと、下がるものがあるのでしょうか?プラスマイナスゼロのような気もします。「乗りものニュース」の編集長、中島洋平さんに伺いました。

――なぜ、上げて、下げるのでしょうか?

「乗りものニュース」編集長 中島洋平さん
「鉄道の輸送量っていうのは、全てピークを捌くために設備投資をしていると言っても過言ではないんですね。ピーク時間帯に合わせて車両数を整えてきたという経緯があるので、じゃあこれが、ピーク時間帯が空きました、分散されました、乗客が平均化されましたということになると、そんなに列車いらないじゃないか、そんなに車両数多くなくてもいいじゃないかという話になって、コスト削減に繋がるんです。そこで、混雑が一番激しい時間帯を避けてもらいたいというのもあって、こうした動きになっています」