萩原豊 TBS解説・専門記者室長:
政府が理由としているのが「脱炭素社会の実現」と「電力の安定供給」です。

日本の電源構成(2021年度)
火力 約73%
再エネ 約20%
原発 約6.9%
2030年度(目標)
火力 約41%
再エネ 36~38%
原発 20~22%
いまの日本の電源構成は、火力発電が7割を超えていますが、2030年には、気候変動対策として、脱炭素社会の実現ということで減らしていかなければいけない。再生可能エネルギーを増やし、そらにそれでも足りない分を原発を使っていくという狙いがあります。

もう一つ、ウクライナ侵攻によって、エネルギーの供給が世界的に不安定になりました。皆さん、実感されている通り、電気代の高騰が続いている、という点があります。
小川キャスター:
こうした背景から「原発を活用しようという方針」が出てきているわけですが、竹山さんはどう見ていますか?
竹山さん:
こういう議論をすると、ここ数年多かったのは、お前は「原発推進派なのか?」「反原発なのか?」という議論になってしまって、話が進まないときがよくあるんですよ。
僕自身はどちらでもなくて、1個1個、今何が起こっているのか、エネルギー問題をどうするのか、再エネだけで全部本当にいけるのか、いけないのか、そういう1個1個を、みんなで考えていかなければいけない問題だと思うんですよ。そこが一番大事だから、対立してても仕方ないと思うんです。1個1個前に進まなきゃいけないのかなと思っています。

















