福島第一原発の事故から12年。政府は原発の建て替えや運転期間延長を可能とする原発政策の大転換を打ち出しました。原発を抱える地域や国民が納得のいく議論は尽くされたのでしょうか。カンニング竹山さんとともに考えます。
福島第一原発を襲った、巨大な津波。
枝野官房長官(当時)「何らかの爆発的事象があった」
想定外の事故によって奪われた人々の生活。事故後、日本は“原発に頼らない”エネルギー政策を推し進めてきました。
しかし事故から12年。ウクライナ侵攻により、エネルギー供給は混乱。世界的な「脱炭素の流れ」を受け、政府は「原発を最大限活用する」方針に舵を切りました。
岸田総理「廃炉となる原発の次世代革新炉への建て替えや、原発の運転期間の一定期間の延長を進めます」
大転換を迎えた日本の原発政策。あなたは、どう考えますか?
原発政策の大転換 電気代値上がりも…
小川彩佳キャスター:
東日本大震災から12年。被災地の今を見つめる「つなぐ、つながる」プロジェクトです。今回は転換点を迎えている原発についてです。
竹山さんは福島第一原発の事故後、何度も福島に足を運ばれているそうですね?
カンニング竹山さん:
原発も2回ほど視察させていただいて、知らない街だったので、通ううちに面白さも知ったり、いろんな名産物、温泉とかあることを知ったり、友達もできたりしました。
そんな中、東京電力福島第1原発の状況が、あまりにも世間に知られてないといいますか、もっともっとわかりやすく、現状とかを皆さんがもっと知っていただけると、その先にあるエネルギー問題、原発の問題とかを考える時間ができるのかなと思っています。
小川キャスター:
原発事故から12年が経つわけですよね。そんな中で今、変わろうとしている原発政策。まずはその中身から見ていきましょう。

山本恵里伽キャスター:
これまで福島の事故の後、原発の新設は凍結されていましたが、一転、廃炉が決まった原発に関しては、次世代型の原発に建て替えを進める方針です。
また、運転期間については、事故を受けて「原則40年・最長60年」という上限が設けられていましたが、安全審査などで停止していた期間を先に延長できるようにして、60年を超える運転が可能になる方針です。
小川キャスター:
これも事故後からの方針の大転換ということになりますけれども、政府は、なぜ今こうした方針を打ち出したんでしょうか?