修験の山『羽黒山』の“歩いてしか行けない”茶屋 名物メニューは「力餅」

開店1時間前の午前8時。厨房では、静恵さんと豪さんが餅つきを行っていました。店の名物、臼と杵でつく手作りの「力餅」です。

髙城豪さん「一個だけ食べてみてください」

特別につきたてを試食させてもらえることに。

ディレクター「おいしいです!口当たりよくなめらかで」

店の看板メニュー、抹茶付きの力餅のセット。
栽培が難しく希少な庄内産のもち米「でわのもち」を使っています。

髙城静恵さん(86)「手でついたのはまた違いますよ。『粘りが違う』と皆さん言っています。あんこも全部手作りで若い子だと『おばあちゃんの味がする』と言ってくれます」

午前9時。

「いらっしゃいませ、おはようございます」

開店と同時に、さっそく、お客さんです。

お客さん「庄内町からです」

今年のお客さん第1号は、庄内町から訪れた家族連れです。

ディレクター「今年最初のお客さんですね」
髙城静恵さん(86)「本当、ありがたいです」

注文したのは、あんこ餅ときな粉餅のミックスのセット。
歩いてこないと食べられない、そのお味は。

お客さん「餅もふわふわでおいしいです。疲れた体に染みます」

その間にも、次のお客さんが来店。大勢の団体客です。

お客さん「鶴岡高専女子バレーボール部です。東北大会優勝を祈願して登っています」

およそ15人分の力餅の注文。厨房は大忙しです。

髙城静恵さん(86)「大変です。アハハ…6か月冬眠していたものですから」

人気の力餅。その秘密はありがたい名前にもあるようです。

鶴岡高専女子バレー部員「力餅を力に変えてがんばりたい」