廃線危機の地域に伝えたい「やっぱり残さなあかん」


 多可町の小嶋さんは、鉄道の廃線危機に陥る地域に伝えたいことがあるといいます。

 (小嶋明さん)
 「(鉄道が)無くなった町の者しか言えないことなんですけど、無くしてしまったらもう終わり。もう一度作りたいと言ってもできません。廃線が俎上(そじょう)に上がっても無関心でおっても、無くなってしまったらどう言っているかというと『やっぱり残さなあかんかったな』というのが、当時の30年前のこの町の多くの人の声だったんです」
 今回、JRが発表した“廃線”を匂わせる内容には、和歌山県の仁坂吉伸知事も苦言を呈しています。

 (和歌山県 仁坂吉伸知事 4月12日)
 「(JRは)儲かるところと儲からないところを全部まとめてつじつまを合わせて行きなさい、というのが基本の考え方なので、儲かるところはそのままにして儲からないところは切り捨てていくといったら、それはちょっとおかしいのではないかということは言えると思います」

(2022年5月2日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)