9日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を戦う侍ジャパンに、メジャー組として最後に合流した吉田正尚選手(29)。今オフ、オリックスからレッドソックスに移籍しメジャーリーグに挑戦するが、シーズン直前に開催されるWBCへの出場を決意した。
Q.メジャーのキャンプを過ごしてみて、難しさ、感じたことはありますか。
吉田選手:
今まで日本で、日本流というんですかね。そこに慣れてきていたので、また新しくアメリカで色々な経験ができて、こういうこともあるんだなとか・・・色々文化の違いだったり、そういうのは実際現場に入って体感できてるなと思います。
Q. また今回こうしてジャパンのユニフォームに身を包んでいますけど、そのお気持ちというのはいかがでしょうか。
吉田選手:
トップチームが一つ自分の目標で、ずっと今まで野球人生を進めていましたし、こうして今実際に自分が着て、プレイできること誇りに思います。また、今まで沢山の先輩方が築き上げてきた歴史って中で、自分も優勝目指してその一員になれればいいなと思います。
Q.プレミア12、東京オリンピックを経験されました。WBCは初めてですが、WBCという大会に関しては何か特別なものはあるのでしょうか。
吉田選手:
初めて出場するんですけど、世界一を決める、オリンピックやプレミアとは違う雰囲気、メンバー含めて、熱量というのは少し違うのかなと感じています。
Q.ご自身の中でのWBCという大会についての想いというのはいかがでしょうか。吉田選手:
想い…。やっぱり日本の野球の素晴らしさを世界に伝えられる、披露できる場所だと思いますし、何ていうのか、いい大会、いい大会っていうのも変ですけど、開幕前に熱い試合が広げられるのかなと、世界で見せれるのかなと思いますね。
Q.過去のWBCで何か印象に残っているシーンってありますか。
吉田選手:
やっぱりイチローさんのあのヒットの場面はよくテレビで見ます。第1回、第2回優勝しまして、そのあとベスト4止まりですけど、本当にどの試合も楽なゲームはないのかなという気持ちで、実際にプレーしたことのない人にしか分からない緊張感だったり重圧だったりがあると思いますので、そこも感じ、感じる余裕があるかも分かんないですけど、必死に戦いたいと思います。
Q.今年からメジャーに移籍されるということで、ファンの皆さんも今回吉田選手はWBC出場が厳しいのかなと思っていた方も多いと思うんですね。その中で強い意志を持って今回参加されてると思うんですけど、そのあたりの気持ちというのはいかがでしょうか。
吉田選手:
本当に迷惑かからないようにプレーしたいなと思いますし、やっぱり選んでいただいた以上世界一に向けて一つのピースじゃないですけど、1位になれたらいいなと思いますし、ベストを尽くすというのは約束できます。
Q.日本代表が宮崎でキャンプをやったニュースや情報はご覧になってましたか。吉田選手:
時差の関係もあり全部は見られなかったんですけど、ニュース等では朝チェックしたりだとか。凄く盛り上がってますし、ダルビッシュさんが先に宮崎合宿に入られて、沢山の選手たちと交流したりして凄くいい時間を過ごしているんだなと思っていました。
Q.ご自身のバッティングのところで言いますと国際大会を経験してきてますが、国際大会で何か意識することはあるのでしょうか。
吉田選手:
やっぱり受け身にならない。自分のスイングというか決めたことに対して迷いがあるとどうしてもいい結果は出ないなと、自分の中で今経験がありますので、そこまでにしっかり準備をして、打席、守備含めて走塁もそうですけど、迷いなくプレーできたらいい方向にいく確率上がるのかなと思います。
Q.プレミア、オリンピックのときはその迷いなくっていうのは出来てましたか。
吉田選手:
全部が全部自分が思うようには行かないんですけど、自分が後悔しない(という)意味ではポジティブに考えていったほうが成功には近いのかなと思います。
Q.今大会は物凄いメンバーがそろっていて、「最強」とも言われていますが、その中でのご自身の役割というのはどのように考えていますか。
吉田選手:
役割、どうですかね。バッティングに関してはチャンスメイク、しっかり返すというところはどこにいても一緒だと思いますし、守備に関しても1点を防ぐ、走塁に関しては1点を取りにいくっていうところでは変わらず、勝つために何が最適かっていうのを考えながらプレーしたいなと思います。
Q.日本が世界一、WBCを取り戻すために必要なことってどういうことだと思いますか。
吉田選手:
素晴らしいメンバーが集まってますし、力を合わせれば必ず優勝できると思いますし、大丈夫だと。コンディショニング、体調面だったり色々あると思うんですけど、しっかり準備してプレーに望めばみんなで力を合わせて戦えると思います。
Q.改めてファンの皆さんに向けて、世界一への想い、決意というのを教えてください。
吉田選手:
少しコロナも落ち着いてきて、ファンの皆さんと一緒にプレーできてるような実感も、まだ戦えてないので分かんないですけど、映像とか見る限り凄く盛り上がってますし、本当に国際大会は一喜一憂する、シーズンとはまた違う戦いになると思いますし、そういう意味では皆さんと一緒に喜びを分かち合えたらいいなと思います。