江崎グリコの子会社の千葉県にあるアイス工場が、基準を超える窒素やリンの排出があったにもかかわらず、データを改ざんしていたと県が発表しました。

江崎グリコの子会社「グリコマニュファクチャリングジャパン」の千葉県野田市にある工場では、2019年から去年12月までの間、基準値を超える窒素やリンを江戸川につながる座生川に排出していたということです。

この際に測定値が基準内に収まるよう、3年半の間にデータを50回書き換えていたことも明らかになりました。

会社の説明によると、担当者は「水質の改善に対して業務量が増えるという抵抗感があった」などと話したということです。

この工場ではアイスクリームの製造を行っていて、排出の原因について会社側は、2019年から「アイスの実」の生産が始まり、水質が変化したということですが、適切な処置ができていなかったと説明しています。

県によりますと、排出による人体や水質への影響はないということです。

県は会社に立ち入り検査し、再発防止策の聞き取りなどを行っています。