干潟を取り囲むように発達している漫湖のマングローブ林。
現在漫湖では湿地を守るために、繁殖力が強いメヒルギなどの若い苗を抜いたり、時には伐採を行いながら、湿地環境のコントロールが行われています。

漫湖水鳥・湿地センター 池村浩明さん
実はマングローブは沖縄の他の地域だと保護する対象になっていて
なかなか切っちゃいけない、取っちゃいけないという場所が多いなか
漫湖は湿地を守る取り組みの一環でこういう風な形でマングローブが
資源として使えるチャンスが訪れます。
マングローブが生えていた地域では、樹皮に含まれるタンニンを使った染め物が行われていました。
現在、センターでもマングローブを使った様々な加工品を工芸作家さんと共に試作し、焼却処分するのではなく新たな活用方法を模索しています。
大量に出るこのメヒルギの若い苗も染料として使えないか実験が進んでいます。
漫湖水鳥・湿地センター 池村浩明さん
もちろん水鳥たちも飛来する湿地っていうのはすごく価値の一つにはなると思うんですけど、その水鳥たちも守りつつ、マングローブの機能も残しつつ、干潟に住む生き物たちを通して、生き物同士の命の繋がりを残した後で、私達人間とってその湿地の恩恵を何がもらえるのかなっていうのは、人間が多分考えると思うんですよね。

なぜ湿地を守らなければいけないのか?湿地は生物の多様性を支える大事な基盤の一つです。
湿地を守るために、まずは身の回りの拾いやすいゴミを拾う事から始めてみませんか。