■MLB ワールドシリーズ第1戦 ドジャース4-11ブルージェイズ(日本時間25日、ロジャース・センター)

MLBのワールドシリーズ(WS)が開幕し、連覇を狙うドジャースは、敵地で行われた初戦でブルージェイズに11失点の大敗を喫した。

試合後、ドジャースのD.ロバーツ監督(53)が会見に出席し、先発のB.スネル(32)について「速球の制球をつかめなかった。有利なカウントを作っても、打者が簡単に打ち返してきて仕留め切れなかった。四球もいくつか悪い形で出した」と反省点を口にした。

試合は2ー2の6回、スネルは無死一・二塁で4回に同点2ランを許したバーショに死球で降板。代わったE.シーハン(25)は勝ち越しの適時打を浴びると、押し出し四球、A.ヒメネスの適時打で踏ん張れず。3人目・A.バンダ(32)に交代するも、1死満塁からA.バーガーにWS史上初となる代打満塁本塁打、2死一塁からカークに2ランを浴び、2ー11と大炎上。

「6回に何が崩れたと見ているか?」と聞かれると「(先頭の)ビシェットを歩かせたのが痛かった。次にカークが自分の打撃をして、うまく穴を抜いた。その後バーショを(死球で)歩かせて、あれが最後の打者になる予定だった。ヒメネスへのチェンジアップが大きな一打になり、試合をつなごうとしたところでバーガーに甘いスライダーを打たれた。あの場面で踏ん張るべきだったのに、抑えるための投球ができなかった」と大量失点のイニングを振り返った。

踏ん張ることのできなかったシーハン、バンダの内容について「彼らには立て直してもらう必要がある。心配しているわけじゃない。アンソニー(バンダ)はこれまで非常に良かったし、今日はブレイキングボールを高く投げてしまっただけだ。リリーフ陣の構成を考えれば、彼らは絶対に必要だ。まだ先は長いし、野球はたくさん残っている」とリリーフ陣の奮起を信じ、前を向いた。

チャンスからビッグイニングにつながらなかった打線は「ここ数週間もそうだが、試合を左右する打席で勝てるかどうかが大きい。攻撃の流れ自体は悪くないけど、勝負どころの打席で球を見極めたり、逆方向に打ったり、四球を選んだり。そういう部分をもう少しやらないといけない。改善が必要だし、やれるはずだ」と期待を寄せた。

大谷翔平(31)の2ランについて「ホームランは良かったね。あれをきっかけに波に乗れればいい。(2回の)満塁の場面では当然期待していたけれど、(先発の)イェサベージが低めのスプリットでいい球を投げた。まあ、翔平は大丈夫だよ」と返答した。

※写真:6回、シーハンのもとへ向かうロバーツ監督