海外からの旅行者にもクジラ肉を広めたい!
その翌日。この勢いをさらなる需要につなげるため、所さんはもうひとつイベントを仕掛けていました。場所は大阪市西区の老舗クジラ料理店「むらさき」。参加していたのは旅行代理店の企画担当者です。
(アメリカ人)
「インバウンドの旅行会社で、アメリカ・オーストラリア・イギリスなどの英語圏のツアーを行っております」
(韓国人)
「中国のインバウンドをメインに、韓国も東南アジアもやっております」
次なるターゲットは海外から来る旅行者。インバウンドツアーにクジラ料理を盛り込んでもらい、新たな顧客層の取り込みを図ろうと考えたのです。
(韓国人)
「肉みたいな感じでとてもおいしい」
(タイ人)
「体が大きいからにおいがきついと思っていたけれど、そんなことはなく食べやすいと感じました」
「業界全体がぐーっと盛り上がることをできれば」
あの手この手でクジラ肉の可能性を探る所さん。2年後の大阪・関西万博をひとつの目標に市場の開拓を進めたいといいます。
(共同船舶 所英樹社長)
「クジラをアピールすることが極めて重要。業界全体がぐーっと盛り上がることをできればと思っています。おそらくすぐできると思います」
所さんの挑戦は始まったばかりですが、クジラ肉がより身近な存在になる日もそう遠くないのかもしれません。