県と佐世保市が東彼・川棚町に計画している石木ダム事業を巡り、県は反対住民から強制収用した土地で、初めて工事を開始しました。
記者:
「石木ダム建設をめぐり、知事と反対住民との話し合いが中断してからおよそ半年。県はついに住民から強制収用した土地での工事に踏み切りました」
1日朝の石木ダム建設予定地です。ダム本体の左岸側の頂上付近で重機による掘削作業が行われていました。
石木ダムを巡っては県が2019年、反対する13世帯の土地や家屋を強制収用し、2025年の完成を目指して工事を進めています。
県によりますと、強制収用した土地での工事は先月20日から始まっていて、現場では1日、反対する住民や支援者が重機を囲み、工事がストップする場面も見られました。
反対住民
「(県が)やるって決めて、やるっていうことを宣言したんです。そいで慌ててこっちに来たらもう入れないような状態ですね」
工事が行われている土地について、反対住民側は、県が強制収用した土地と私有地との境界が明確になっていないとして、測量をやり直しを求めていますが、県は適切な手続きで進めており、再測量はしないとしています。