長崎県五島市の駐車場に、銀色の「宇宙人」50体が整列。その真ん中には「NASA」の帽子をかぶり、杖を持って一人の男が座っていた。通りすがりなら思わず110番しかねないこの異様な光景。生み出したのは一体どんな人物なのか―?
突如現れた“宇宙人軍団”

ことし8月、長崎県五島市の駐車場に、総勢50体の宇宙人が並んだ。身長80センチほど、全身銀色の不思議な姿。
作ったのは、葬儀社に勤める浦善範さん(45)だ。浦さんは20年以上にわたり、趣味で「宇宙人」を作り続けてきた。浦さんは一体一体に名前をつけている。

これがヒロシ君で、こっちがヒサシ君
浦善範さん(45):
「これがヒロシ君で、こっちがヒサシ君」
「久しぶりに友達に写真送ろうと思って、まとめて並べてみました」
きっかけは「宇宙人の顔の貯金箱」

浦さんが宇宙人作りを始めたのは1999年頃。宇宙人の顔を模した貯金箱を見つけ、「これに体をつけたら面白いかも」と思いついたのが始まりだったという。
以来、造形業者から100体分の顔を取り寄せ、アルミの防水シートを細かく貼り付けて体をつくってきた。国内はもちろん、ブラジルやアメリカなど海外にも10体以上が“嫁いで”いる。

浦善範さん(45):
「娘はいないけど、娘を嫁に出す気持ち。大事にしてくれる人に渡したいんです」