「自分ひとりでそのつらさを抱えないで」

 今年1月、原さんは大阪の児童自立支援施設を訪ねていました。この施設には家庭や学校にうまく適応できない中学生までの子どもが通っています。自分の経験を語ることが子どもたちの役に立つのではないかと自ら講演を申し出たのです。

 (講演で話す原裕美子さん)
 「元気になるためにはどうしたらいいか、わからなかったらまた周りの人に聞いたり頼ったり、その繰り返しでいつのまにか私は笑えるようになったし、こんなに元気になりました」

 自分が病気から回復する姿を伝えていくこと。それが摂食障害で苦しむ人たちのためにできることだと考えています。

 (原裕美子さん)
 「私が一番ひどかったとき、病気で苦しんでいたときっていうのは、なんかもうひとりで我慢しちゃっていたんですね。支えようとしてくれる人は本当にたくさんいたんですけれども、頼ることが負けだと思っちゃったりもしたし。悩んでいる人は、自分ひとりでそのつらさを抱えないで、誰か信頼できる人に相談し頼ってほしいなと」

原裕美子さんを取材したドキュメンタリー『映像’23 食と心~摂食障害患者のSOS~』が2月27日午前0時50分に関西ローカルで放送予定です。