専門病院や回復支援施設での治療を経て現在は

あれから5年。原さんはこれまで専門の病院に3か月間入院して、その後は回復支援施設にも7か月間入るなど治療を続けてきました。今は物流会社で働くかたわら、夜は居酒屋でアルバイトもしています。
(客)「おかわりで」
(原さん)「おかわりで生を。お持ちしますね」
周りの人には、病気のこと、事件のこと、全て話しています。

今は万引きの衝動は全くありません。全てを知った上で支えてくれる仲間がいるから、不安や孤独に襲われることもなくなりました。食べ吐きをしたくなる時もほとんどありません。
(原裕美子さん)
「ここはやっぱり素の自分でいられるというか、本当に心から笑える場所です。『応援しているよ』『大変だったね』『これからも頑張って』と言ってくださるお客さんが、みなさんそうなので、だから私は素の自分を出せています」