医師「摂食障害の症状の1つに万引きがある」

摂食障害と万引き。実は深く関係しています。50年以上、摂食障害の治療と研究を行ってきた高木洲一郎医師は「この病気の症状の1つに万引きがある」と指摘します。
(自由が丘高木クリニック 高木洲一郎医師)
「私は長年(摂食障害の)家族の会をやってまいりまして、お子さんが万引きした人いらっしゃいますかと聞くと、多くの人が手をあげますね。患者さんは万引きをしてはいけないことは頭の中では十分わかっているんですね。でもやってしまう。つまり万引きをする衝動を抑えることができないというのが問題でして、そういうときの心理状態についてお聞きしますと、イライラしていたり落ち込んでいたりが必発症状です」
2018年12月、原さんに言い渡された判決は、摂食障害の影響が考慮され懲役1年・保護観察付き執行猶予4年でした。判決後、裁判官はこう語りました。
(裁判官)
「あなたはマラソンの並外れた才能があり、努力をする才能も持ち合わせています。この病の領域でもその才能を生かしてください」