(県警 野川明輝本部長)「重要未解決事件の存在は地域社会に与える不安のみならず、社会の公正さに対する信頼を維持するうえでも重大な懸念材料。事件の検挙を通じて不安や懸念を払拭する必要がある。捜査員、職員で全力をあげて取り組んでいく」

また、少子化が進む中で次代を担う若い世代の採用も課題にあげます。
2022年度、県警が採用した警察官は83人で、10年前より4割以上減少しています。インターンシップなどを積極的に行い、優秀な人材の確保を目指します。

(県警 野川明輝本部長)「警察の仕事を知ってもらうことが大事。採用されてからのミスマッチがないように警察業務の内容を発信していくことが採用では大事」

そして、鹿児島県警の女性警察官は、去年10月末時点で271人、全体のおよそ9%に留まっていることから、環境整備を進め、3年後に12%までの引き上げを目指しています。

(県警 野川明輝本部長)「もともと警察は男性が多い職場である歴史があり、女性向けの施設(仮眠室・更衣室など)をしっかり整備して女性が働きやすい環境を一歩一歩進めていく必要がある」

そして鹿児島では今年10月、かごしま国体と障害者スポーツ大会が開かれます。警備畑を歩んできた経験を活かし、大会を成功に導きたいと覚悟をのぞかせます。

(県警 野川明輝本部長)「警察だけではできないことを我々が自覚することが大事。例えば会場でごみ清掃者が目を配るだけでも犯罪者にとってはけん制になる。警察のみならず主催者・来場者の力を借り、みんなで大会を成功に導く、安全安心の確保もその中で確立したい。私の経歴を生かす場面があるからこそ鹿児島に来ている。縁の深さを糧にして取り組んでいきたい」