熱海土石流災害による最後の行方不明者の発見を受け、大量の土砂が流れ込んだ伊豆山港では初めて、地元の漁師などによる湾内の清掃が行なわれました。海底からは茶碗や脚立など人々の生活の跡が引き上げられました。
海底から一つひとつ丁寧に回収するダイバー。そこにあったのは伊豆山地区の住民の生活の跡です
2021年7月に発生した熱海土石流災害。伊豆山港にも大量の土砂が流れ込みました。
警察による行方不明者の捜索も継続的に行われ、1月、熱海港の土砂仮置き場で最後の行方不明者・太田和子さんの遺骨を発見。警察の捜索活動が一段落したこともあり、2月21日、災害後初めて地元の漁師やダイバーが湾内の清掃を行いました。
<伊豆山港漁師 金子友一さん>
「鉄筋の棒とか手では動かないようなものがある。大きいもの」
ダイバーたちは1年7か月もの間、海底に沈んでいたものを手作業で回収。茶碗や脚立など伊豆山地区の人々の生活の跡が引き上げられました。
<伊豆山港漁師 松本早人さん>
「丼で生活してた人が伊豆山にいたんだな。持ち主がいて大事なものであれば手元に戻ってもらいたい気持ちがあります」
引き上げた生活の品々は熱海市に託すということです。
元々は良質なアワビが獲れる漁場だった伊豆山港周辺。地元の漁師などで構成する伊豆山漁業会はアワビの漁場を復活させようと取り組み、エサとなる海藻も増えてきたといいます。
<熱海マリンスポーツクラブ 大久保衛さん>
「(災害当時)ヘドロが堆積して腕が埋まっちゃったんですよ。1年たって雨とか波とかでヘドロが外に出て元の港の形で砂地になってる。思ったより良かったです」
土石流災害から1年7か月。伊豆山漁業会は今後も定期的に清掃活動を行い、伊豆山港を復活させたいと意気込みます。
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