短編小説の中でも特に短い「ショートショート」を対象にした坊っちゃん文学賞の今年の大賞作品が決まりました。
愛媛県の松山市役所で行われた表彰式には、ショートショート作家の田丸雅智さんら審査員3人と国内外から応募のあった7000点余りから最終選考に残った作者6人が参加しました。
坊っちゃん文学賞は、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台になった松山をPRしようと創設され、2019年からは4000字以内の「ショートショート」に絞って作品を募集しています。
田丸雅智審査員長
「大賞作品は…そるとばたあさんの『ジャイアントキリン群』に決定しました」
大賞受賞者・そるとばたあさん
「坊っちゃん文学賞は目標にしてきた賞なので、文学のまち松山でこのような賞をもらい大変うれしく思います」
大賞に輝いたそるとばたあさんの「ジャイアントキリン群」。
物語は、高校のグラウンドに巨大なキリンが現れる場面から始まり、野球部員たちがキリンとのふれあいを通じ成長していく姿を描いています。
田丸審査委員長
「こちらは文句なしの傑作です。熱い涙がにじんだラストでしたなので皆さんにぜひ読んでもらいたい」
そるとばたあさん
「スポーツに限らずいま何かに打ち込んでいる人とか、今頑張っているけど結果が出ない人にも考えながら続けたり変化することで切り拓けるものがあるんじゃないかという気持ちを伝えたい」
「ジャイアントキリン群」は来月6日発売予定の文芸誌「ダ・ヴィンチ」に掲載されます。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









