■「必要ない場面も」一律のマスク着用に見直しの議論が

イギリス・ロンドン

一方、欧米ではマスク着用の義務化が続々と撤廃される中、日本でも着用のあり方について専門家から発言が相次いでいます。

国立感染症研究所 脇田隆字所長
「熱中症のリスク、あるいはコミュニケーションがとりにくくなるということもありますので、屋外で人との距離が十分にある場合、マスクを外すということが推奨されると思っております」

先週、「ウィズコロナの状態でマスクを外す時期は日本において来ない」と発言し、波紋を広げた日本医師会の中川俊男会長も…

日本医師会 中川俊男会長
「屋外などで十分な距離があるときにはマスクを外す対応を取って頂きたいと思います」

厚労省アドバイザリーボードのメンバーである国際医療福祉大学の和田耕治教授は
マスクを外しても良い場面として、『屋外で人との距離が十分にとれ、人との会話がないこと』がポイントになるとした上でこう指摘します。

国際医療福祉大学 和田耕治教授
「駅でみんなずらずらっと行くところでも、そんなに話している人がいるわけでもないし、(屋外なら)話している人がマスクをしているのであれば周りの人は、特段、本当は(マスクをする)必要はなかった」

マスクを外してもいいと考えるところ

和田教授は「犬の散歩」や、ほとんど会話しない「図書館」、聞くことが中心の「学校の授業」などではマスクをしなくても良いと考えています。特に子どもたちは発達面への影響からできるだけマスクを外せる場面を増やすべきだと話します。

国際医療福祉大学 和田耕治教授
「メリハリをつけて使っていただくっていうことが、本来必要だったわけですけど、デルタ株でワクチンもまだない状況では新型コロナに感染したときのインパクトは非常に大きかったので、やはり極力リスクを下げるっていうことの中で、1個ずつ判断をするよりはマスクをしてくださいと呼びかけをしていました。今はワクチン接種も進んでいますし、徐々に外せるところは外していく、他の感染対策で不要なものはやめていくそういう時期にあるというふうに思います」

■マスクをはずすタイミングは?「複雑化」のおそれも・・・

小川彩佳キャスター:
マスク着用の議論について東京大学経済学部の小島武仁教授はどうご覧になりますか

東京大学経済学部 小島武仁教授:
基本的には、こういったメリハリをもった「着用の議論」というのはいい方向だと思いました。ただ、一点、気を付けるべきことは、あまり細かく規定しすぎると、利用者が混乱したりとか、今後状況が変わったときに対応しにくくなったりするので、そういった点気を付けつつ議論するべきかと思います

小川キャスター:
コロナ禍も3年目に入っていますから、人によって“このくらいだったら大丈夫かな”という感覚も違っていそうですね。混乱がないように、というところがあると思います。