3月9日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を戦う侍ジャパン・ダルビッシュ有投手(36)に、「侍ジャパン公認サポートキャプテン」の中居正広さん(50)がインタビューを行った。2009年以来のWBC出場で、今大会チーム最年長となるダルビッシュ投手が、前回大会からの自身の変化を語った。
中居正広さん:
侍ジャパン、WBCのユニホーム、ダルビッシュ投手は2009年以来14年ぶりですね。どうですかね。選手も様変わりしていると思うんですけど。
ダルビッシュ有投手:
前回自分が出た時は先輩の方々に引っ張っていただいて、その場にいただけなので。
中居さん:あの時は一番若いくらいでしたよね?
ダルビッシュ投手:そうですね。
中居さん:今、最年長になりました。早いですね。
ダルビッシュ投手:そうですね、早いですね。
中居さん:
他のメンバーに過去のWBCの中で一番印象に残っているシーンを聞いたら「ダルビッシュ投手が決勝を投げた試合」。「おいくつですか?」と聞くと「5歳」とか「小学校4年生のときでした」と。あれを見てる子達がダルビッシュ投手とやるんですね。なんか月日というものを凄く感じるんですけど、ダルビッシュ投手もあの時とは立ち位置だとか、環境も変わりました。取り組みとしてはどうでしょうか。
ダルビッシュ投手:
うーん・・・当時は何も考えずにただいただけなので。でも今回やっぱり自分もだいぶ大人になって来たので、違う見方でWBCであったりとかっていうのを見られるのですごく楽しみですよ。
中居さん:
コミュニケーションもこの短期間の中で取っていかなければならないと思います。積極的にダルビッシュ投手は行ける方ですか。
ダルビッシュ投手:
それこそ昔はもう、そういうタイプじゃなかったんですけど、でも今は全く逆で、誰とでも話できますし、コミュニケーション取るような。
中居さん:
やっぱりアメリカで10年やられてて、アメリカの人は社交的というか、こっちも黙っていられないというか。それがやっぱりちょっと変わってきた?人との距離、コミュニケーションの仕方というのは。
ダルビッシュ投手:
そこもあるかもしれないですし、やっぱり月日の部分もあると思うので。色々経験してきて痛い思い(をしたこと)もありましたし、そういうところで痛みを知ったことで、オープンになれたのかなというふうに思いますけど。
中居さん:
コミュニケーションをとりたいなっていう選手もいますし、何か技術を教えてほしいっていうピッチャーもいますけど、それは惜しみなく教えてもらえるもの?
ダルビッシュ投手:
その何かを教えるとか、アドバイスとかっていうとやっぱりちょっと上からになってしまうので、自分はそういうつもりはないですし、自分も勉強しに来てるのでお互い意見交換しながらお互いが成長していければいいなというふうに思います。
中居さん:
ダルビッシュ選手もまだ成長したいですか。
ダルビッシュ投手:
もちろんやっぱり、一応プロとして野球をやってるので、そこを、歩みを止めてしまうと良くないなと思うので。
中居さん:
まだうまくなりたいし、まだ成長したいっていう・・・。ダルビッシュ投手が野球に取り組むにあたって、大事にしていることって何でしょう。
ダルビッシュ投手:
常に自己検証は絶対しないといけないですし、自己検証することで、次に自分が良くなっていく道筋とかアプローチとかがわかってくると思うので、やっぱりそこはすごく大事にしています。成長するために、歩みを止めないというのが大事だと思います。