今月、宮司が亡くなった長崎市の諏訪神社で17日、氏子の代表らの会合が開かれ、“内定していた後任宮司の就任が白紙”となったことから、新たな人選を進めることを確認しました。

関係者によりますと、17日開かれた諏訪神社の責任役員会では、神社の運営方針を決める氏子の代表らが、新しい宮司の人選などについて話し合ったということです。

亡くなった宮司は、死の直前、くんち再開を願って辞任する意思を固めていて、仲介者の計らいで、一旦は、後任の宮司候補が内定。

しかし、宮司の死後、パワハラ疑惑で“職務制限を受けている禰宜2人の処遇”をめぐって、責任役員と、後任宮司候補とで意見が合わず、候補者の内定は白紙になりました。

17日の責任役員会では、新しい宮司の人選は『継続審議』にすることとし、長崎くんちの踊町の代表らにも報告されたということです。

年番幹事町 中川進吾 常任総代:
「(責任役員から)令和5年の長崎くんちに関しては準備を怠るなと。
(奉納踊等の催行に関する)最終的な決定は、新宮司が来られた時に、責任役員、年当番町、と審議の上に決定をするということであります」

長崎くんちの踊町では、新しい宮司の就任後、くんちが通常通り開催できることを見据えて準備を進めることにしています。

また神社の規定では『宮司退任後、1か月以内に新しい宮司が就任すること』となっていることから、来月中旬までに新しい宮司の就任を目指すということです。