残業なしで月収「49万円」
こうした海外で働く方は、看護師だけではありません。日本からオーストラリアに移住した「介護士」、奥村 友理さんです。
――どれくらい働いているんですか?
介護士 奥村 友理さん(オーストラリア・ジンダビン在住)
「週5日、38時間、週に働くという契約です。それで今月は49万円のお給料でした。額面上ですが、大きいですね。介護士ですよ、残業とかもしないで、この金額すよ」
――日本とは全然違いますか?
介護士 奥村 友理さん(オーストラリア・ジンダビン在住)
「日本で看護師をしていた時は、早出する『前残業』は当たり前。仕事後の普通の残業も当たり前。しかも、残業代は出てなかったと思います…」
――待遇が良いと海外から人が集まりそうですが?
介護士 奥村 友理さん(オーストラリア・ジンダビン在住)
「姉妹店が隣の町にあるんですけど、そこでは、ナイジェリア、インド、ケニア、ネパール、そういった他の国から来ている子もいますね」

奥村さんの場合、平日は時給2900円、土曜は4000円、日曜は4700円。さらにリーダー職を任されているので、プラスの上乗せもあり、ひと月の稼ぎは「49万円」ということです。
実は、奥村さんは現在妊娠中なんですが、オーストラリアでは、夫も育休を取るのが当たり前。
日本でも最近、「男性も積極的に育休を取っていきましょう」と聞くようになりましたが、日本の男性の育休取得率は、厚生労働省が2021年度に発表した男性の育休取得率は、およそ「14%」。
一方、オーストラリアでは、「85%」の男性が育休を取得していて、休むのが当たり前の社会が実現しています。