人口減少・少子高齢化の課題を抱える中山間地域ですが、そんな中、真庭市にある廃校となった小学校が、民間企業の協力も得てユニークな施設に生まれ変わろうとしています。キーワードは「キャラクターコンテンツ」です。
■廃校にずらりと並んだ10万冊のマンガ


廃校になった小学校。その中を覗いてみると・・・マンガ マンガ マンガ。かつて使われていた教室に、およそ10万冊のマンガがズラリと並びます。
4月30日にオープンする「ふるいち二川マンガ館」です。
(二川ふれあい地域づくり委員会 遠藤 正明 会長)
「なんとかこの学校を、地域の拠点としてシンボルとして使わせてもらいたいということを、常にお願いをしておったところです」
■先細る中山間地域 集落の人口は1990年代から4割減少


岡山県真庭市の二川地区です。人口は25年ほど前と比べると4割も減り、およそ430人に。中山間地域で60年以上の歴史を持つ小学校も、3年前に廃校となりました。
(二川ふれあい地域づくり委員会 遠藤 正明 会長)
「仮にこの校舎が閉校した時点で取り壊されてしまったら、地域のシンボルになるような拠点がなくなってしまう…」
■廃校の利活用に”全国企業”が動き出した


そんな校舎を利活用し集落に活気を取り戻そうと、住民たちが立ち上がりました。その思いに答え「マンガを無償で提供する」と提案したのは、「古本市場」を全国展開する岡山市に本社を置くテイツーです。狙うのは、マンガによる地域活性化です。

(テイツー 藤原 克治 社長)
「マンガで人が集まって、その中でいろんな遊びや学びが体験できるような施設を創造していく。終わりない発展をとげることができる施設になることが、一番に期待したいことだなと思う」
”提供されたマンガで岡山県の内外から人を集める”…。しかし住民たちでは肝心の運営方法が分かりません。