去年12月に、薄着のまま道路わきに座り込んでいた4歳の女の子をさつま町の夫婦が助けました。夫婦のとっさの判断、そして気づいた「洋服タグ」の重要性とは?
■「なんで渋滞してるんだろう?」12月29日の国道は寒かった
鹿児島県の内陸部・さつま町の会社員・後藤孝行さん(52)と、妻でパート社員の貴子さん(49)です。
後藤さん夫婦は去年12月29日の午後3時ごろ、4歳の息子と3人で車に乗り、買い物から自宅に帰ろうと、さつま町轟町の国道267号を走っていました。

(後藤孝行さん)「このあたりから渋滞というか車が徐行していた。看板の下あたりのこの辺で道路に出て座り込んでいた」
ゆっくり進むと、運転席から道路脇に座り込んでいた4歳の小さな女の子を発見。その日は晴れていたものの、さつま町では朝に氷点下となり、日中も寒かったといいます。
それなのに薄着だった女の子のことが心配になり、後藤さん夫妻は近くに車を停め、声をかけました。