鳥取県倉吉市の成徳小学校と灘手小学校を統合して4月にできる新しい小学校の名前について新たな動きです。校名は二転三転した結果「成徳小学校」と決まったことに対し、13日、灘手小の保護者が、後日の統合が予定される明倫小が統合した後の新学校名について、検討を早く始めるよう、広田市長に要望しました。

要望したのは、統合する小学校のひとつ「灘手小」の保護者です。


学校名が成徳小と決まったことは受け入れるとしながらも、明倫小も加えた次の統合後の新しい学校名の検討を早急に始めること、市長や市議会との意見交換の場を設けること、一体感を生むため体操服を全児童に配布することなど、5項目を要望しました。


この問題をめぐっては、2022年9月の市議会で条例が可決され、一旦小学校名は「至誠小」に決まりました。

ところが住民団体が異議を唱えます。

市議会の前の統合準備員会。市民から公募した学校名の案は341件、119種類でした。

このうち、実に150件が地元の地名にちなんだ「打吹」で、対して、選ばれた「至誠」の応募はわずか1件だったのです。


応募の数の多さで決めるわけではないというルールでしたが、150対1がひっくり返った結果を住民団体は疑問視し、4800に及ぶ署名を添えて条例廃止を直接請求。


広田市長は、統合準備委員会の手続の正当性を認めたうえで、苦渋の決断としてこの案に賛成。倉吉市議会も条例廃止を可決したため「至誠」は取りやめ、学校名は白紙に戻りました。