島根県安来市内の飲食店でハンバーグなどを食べた7人が下痢や腹痛、血便などの症状を訴えた集団食中毒。
その後、患者がさらに増え、9月10日午後5時現在で患者は36人、そのうち延べ10人が入院したことが分かりました。

9月8日、松江保健所は、安来市島田町の飲食店「グルメ&コーヒー舶来屋」で集団食中毒が発生したと発表しました。

8日の時点では、8月30日から9月3日にかけてこの店を利用した9歳の児童から60代の男性まで男女7人が、下痢や腹痛、血便などの症状があり、そのうち6人が入院しているということでしたが、その後、患者が増え、9歳の児童から70歳以上男性まで男女合わせて36人にまで増えました。

患者は、松江市が15人、安来市が11人、出雲市が7人、雲南市が1人、岡山県が2人と広範囲にわたっています。

入院していた6人のうち2人は退院しましたが、あらたに2人が入院、9月10日午後5時現在で、8人が入院しています。

患者2人からの便からは腸管出血性大腸菌О157が検出されていて、松江保健所は、О157が原因の食中毒と判断しました。

О157が検出された2人のうち1人は安来市に住む男子小学生で、現在、入院中ということです。

また、HUS・溶血性尿毒症症候群という合併症を発症している患者もいるということです。

松江保健所は、「グルメ&コーヒー舶来屋」に、8日から5日間間の営業停止を命じています。

当初、原因となる食事の提供期間は8月30日から9月3日としていましたが、その後の相談などから、8月29日から9月5日にまで広がり、この間にこの店で食事した人は1059人にのぼるということです。

保健所では、この店を利用した人で胃腸炎の症状がある場合は、速やかに医療機関に相談するとともに保健所に連絡するよう呼びかけています。