終戦当時を知る住民「また戦争する国に変わっていくような」
多くの特攻隊員たちが飛び立った鹿屋基地を当時から見続けている人がいる。
立元良三さん(93)。終戦当時、15歳だった。

立元良三さん(93)
「昭和20年9月4日、78年前、アメリカの進駐軍が本土では初めて上陸するということで、ここに接岸をした」

特攻作戦の拠点だった街は、戦時中、度重なる空襲を受け、終戦後、上陸した進駐軍によって基地は接収された。
立元さんは、標的にされた記憶を後世に語り継ぐため、「進駐軍上陸の地」を示す石碑を建てた。

立元さん
「絶対に戦争をしてはいけないと、それだけですね。実際に自分は爆弾を近くで落とされたり、やっと命が助かった。何回かそういう体験をしていますので、まず命が大事。戦争に負けて平和を自分たちのものにしたのが、なんとなく78年経って、それが壊されていくような気がしてならないですね」
そして今、日米一体化が進む鹿屋が再び標的になりかねないと危機感を募らせる。

立元さん
「もう鹿屋に無人機が来ているんですけど、もうアメリカの軍事基地になったと。真っ先に鹿屋が狙われるんじゃないかと。みんながもう平和ボケと言うんですか、戦争のことをあまり考えない。その中で一方ではどんどん煽る。なんとなく昔に返っていくような、また戦争する国に変わっていくような気がする」