「とてもいい傾向」象徴の町では歓迎する声も
駐留する最大200人の米軍関係者は、市内のホテルに滞在。人口減少で深刻な過疎に直面する鹿屋の人々からは、歓迎する声も多くあった。

BAR ONE SHOT 坂本昂生さん(28)
「めちゃめちゃうれしいですね。新しい風じゃないですけど、米軍さんたちが来て盛り上げてくれるというのは、とてもいい傾向なのかなと」

商店街では、歓迎するポスターも作成した。
鹿屋市商店街連合会 前田数郎会長(64)
「ここのQRコードを携帯で読み込むと、こういうふうに。現在、地元の店34店舗が掲載されてまして、この際せっかく来られるのであれば、そういう地元のお店に経済効果があればなということで始めた」
当初、無人機の配備に不安もあったというが・・・

鹿屋市商店街連合会 前田会長
「これは攻撃をするんでなくて、あくまで偵察・情報収集だという話と、あと一つはウクライナのニュースを見ると、無防備でいると侵略されて悲惨な状況になるなというのを見ると、やはり何か守っていただけるということがないと、逆に怖いなっていう気がします」
反対する住民「戦争前夜に近づいてきている」
基地の近くに住む松田教子さん(81)。戦争を体験し、息子・娘・孫の3人が自衛隊員だという。

松田教子さん(81)
「準備もせずにやられてからでは遅いじゃないですか。戦争をしてほしいとは絶対言いませんよ。戦争はして欲しくない。だけど、もし来てからでは遅いから。うちの子供たちもそれに立ち向かっていくのがこれはもう当たり前の話ですからね。本当は行ってほしくないです。孫にも行ってほしくない、娘にも行ってほしくないけど、これはもう仕様のないことです」
政府が専守防衛の範囲を逸脱するようなことがあれば、そのときには反対するという人もいた。

井之上宏幸さん
「国としての方針として、大きな方針の流れの中では、それはその方針にやっぱり従って、それが駄目な方針だってなったら、選挙なり何なりで投票して変えていけばいいわけなので」

前原博正さん
「今のところは本当もう政府を信じるしかないというところですよね。(MQ9が)攻撃すると困ると思います。そういうときはやっぱり鹿屋市、市長、一丸となって、そういうことは反対したいと思います」
一方で、MQ9の配備に反対する住民たちは、今止めないと戦争に突き進んでしまうと危惧している。

松下徳二さん(85)
「アメリカがここを自由に使えるようになるための第一歩かなという気がして反対ですね。このままどんどんどんどん押し流されるのかなと」

真島幸則さん(74)
「日本の歴史がそうでしょ。戦争直前になって、あるいは戦中になって、そういう(反対)意見を言おうとしたらすべて獄中に投獄されたわけでしょ。封殺されたわけです。そんな言論の自由なんていうのは、まさに戦争が起これば、今のウクライナ戦争でロシアもそうだけど、そういう論調はすべて権力で封殺される。もう今反対しないと本当に日本という国は、攻撃できる、そういう状況にあって、戦争前夜に近づいてきていると言えます」
