アイス購入額日本一は「金沢市」背景に“茶道文化”と”おうち時間”

良原キャスター:
さあ続いてはアイスクリーム(シャーベットも含む)です。ホランさんは、暑い日のアイスと寒い日のアイスとどっちが好きですか?

ホランキャスター:
難しいですね。寒いときは寒いときの良さがあるんですよね。でも、それを聞くということは、寒い所が入っている?

良原キャスター:
するどい!

年間購入額(1世帯あたり)総務省・家計調査
1位 金沢市 1万3932円
2位 さいたま市 1万3400円
3位 堺市 1万2937円

28位 那覇市 1万2937円

暑い那覇市というのは意外に順位が低く28位。1位は寒い金沢市でした。どうしてなんでしょうか?

まずは天候が影響しているようです。金沢市というのは雪や雨が年間平均177日間ということで皆さん、おうちで過ごす時間が長いんだそうです。「寒い日のこたつアイスは最高」と金沢市観光協会の担当者の方が仰っていました。

さらに、どのスーパーでも最低週1でアイスの安売りをするんだそうです。金沢市観光協会の方は「箱アイスを冷凍庫に常備している。毎日食べます」とアイス愛を感じますね。

これだけではなく、金沢市民の“アイス愛”には深いワケがありそうです。というのも加賀といえば、“加賀百万石”を築いた前田利家氏。「茶道文化」にも関心が高く、昔から菓子の消費が多かったといいます。

その証拠に、江戸末期に各地に送られる砂糖の量が江戸を除けば、北陸が筆頭だった(金沢アイスクリーム調査報告書より)ということで昔から甘いものをよく食べていたそうなんですね。

そして、年間購入額(1世帯あたり)は和生菓子も金沢市が1位(ようかん・まんじゅうを除く)なんだそうです。他にもチョコレートも上位にランクインしていたり、かなり甘党な自治体ということがわかりました。

福井市の購入額日本一は…? “働き方”が関係

続いて、金沢市のお隣、福井市であるものが1位になりました。それが「コロッケ」「天ぷら・フライ」「カツレツ」。揚げ物で“三冠”を達成したんです。これにもワケがありそうなんです。

福井市を中心に7店舗を展開しているコンビニ「オレボステーション」では、お惣菜コーナーに揚げ物バイキングなるものが設置されています。常時、約20種類の揚げ物が並んでいるということなんですが、担当者によると「夕方の仕事帰りに、家族の夕食用として揚げ物を買っていく人が多い」ということです。では、どうして夕飯に揚げ物を買っていくのかと言いますと…

福井県というのは「共働き世帯の割合(2020年国勢調査)」が1位なんです。1995年から連続1位ということで夜ご飯を作る時間がないという背景もありそうです。さらに、名所の「永平寺」では精進料理として、昔から油揚げやがんもどきなどが慣れ親しまれてきたということで、昔から揚げ物になじみがある自治体だったということかもしれません。

そして、揚げ物の王様といえば唐揚げではないかなと思うんですが、1か月間で食べる個数を調べたニチレイフーズのランキングでは1位が山形県の64個でした。(全国平均34.2個)