メジャーリーグ・パドレスは5日(日本時間)本拠地のペトコパークでファンフェスタを行い、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンメンバーとして出場するダルビッシュ有(36)も参加し「気負う必要はない」と話した。
キャンプインを直前に控え、サンディエゴ・パドレスは本拠地のペトコパークにファンを招きファンフェスタを行った。侍ジャパンに選出されたダルビッシュを始め、ドミニカ共和国代表有力のマニー・マチャド(30)、ファン・ソト(24)、アメリカ代表有力で元日本ハム、ソフトバンクでプレーしたニック・マルティネス(32)、韓国代表のキム・ハソン(27)などWBC出場が期待される選手も多く参加した。イベントでは選手や球団OBとの記念撮影やサイン会。選手、フロント幹部などに対する質問コーナー、サイン入りグッズなどの即売会などが開催。ダルビッシュがサイン会場に姿を見せると長蛇の列が出来上がっていた。イベント後にはWBCに向けての思いを語った。
ーーオフシーズンの調整は
「去年と変わらずずっとサンディエゴにいて、WBCもあるので調整は早めにしてますけど。状態はいいと思います」
ーーWBCで国を代表して戦うことの意味は
「難しいけど、一応、日本人の中で一番勝つのに一番いいと思われているメンバーの中に選んでもらえたので、自分も年齢が一番上ですし、いろんな若い選手とコミュニケーションを取れたらというところです」
ーー大谷選手とチームメートになる
「はじめてなので、いつ合流するのかは分からないですけど。大谷君だけではなくて、佐々木(朗希)君だったりとか、一緒にプレーしたことのない選手ばっかりだから、みんなと一緒にプレーできるのがすごくうれしいです」
ーー宮崎キャンプ初日から参加するというのは、若手を教える、若手から刺激を受けるなど、どういった思いがあったのか
「もともと栗山さんとサンディエゴで食事をした際に、自分が宮崎から行くつもりですとは言ったんですけど。自分の場合はパドレスがいつから行くのって聞いてくれていたので。こっちにコントロールがある状態、任されている状態であったというので、行ける状況だけど合流を遅くするというのは、これから先の日本人の選手がアメリカに行って、メジャーでプレーしながらWBCに行くと思うんですけど、そういう中でゆっくり僕はメジャーリーグでやってるから後で来ましたみたいなことはなるべくしたくなかったので。そういう思いです」
ーーWBCへの熱が国によって違う中、ダルビッシュさん自身は客観的に見られていると思う。日本に戻って若手に伝えられることなどはあるか
「温度的にというか、いろんな選手のコメントとかスタッフであったりとかというのを見ていると、ちょっと気負い過ぎというか、戦争に行くわけじゃないですし、自分たちは好きな野球をやってきて、その中で日本人の選手の中のこの大会に勝つためのベストメンバーだと思うので、本当にオールスター中のオールスターだと思うんですね。それなのにみんなで気負って、体が固まって、ガチガチになって、もしアメリカで負けたとしてもそれで日本に帰れないとかそういうマインドで行ってほしくないので。せっかくこういうチームだから、ちゃんと自分のことはしないといけないけど、ちゃんと練習であったりとか、ファーストベースまでしっかり走るとか、そういうところはちゃんとしないといけないけども、気負う必要はないということは伝えたいと思います」
ーー自身が加わることで心配していることなどはあるか
「ないですね。僕が何か特に迷惑をかけるとも思えないので。コミュニケーションとか若い選手たちが自分のことを知らないので、年もかなり上ですし。そこで変に遠慮してほしくないなというのはありますけど」
ーー調整のペースはWBCに向けて早めているか
「早めには仕上げてますね。というのも、じゃあWBCでマックスで行くのかというのはそうじゃなくて、日本では宮崎でも参加しますし、その分時差ボケへの対応であったり、1週間でうまいこと練習が行かないという可能性があるので、そのために一応早めに作っておけば、後でそこらへんうまくいってなくてもそれまでに練習は積んでいるので、シーズンには響かないのかなという意味でちょっと早くやってます」