見せてもらおうか、新型車両の性能とやらを
JR西日本からメディア宛に来た広報リリースによると、新型車両のお披露目は東大阪市の「近畿車輛本社」で行うとのことでした。新型の正体を掴むべく「東大阪のサイド7」へ、岡山から持参したデジカメ・予備デジカメ・予備スマホの3機で偵察に向かいました。

新幹線N700Sで新大阪まで移動。そこからは「おおさか東線」で放出(はなてん)へ。更に片町線に乗り換えて、下町情緒漂う徳庵へ。221系→321系と、岡山では稀な「平成に製造された車両」を乗り継ぎ到着しました。
近畿車輛の本社内で新型車両に関するレクチャーを受け、いよいよ227系とご対面です。
待ち受けていたのは、岡山エリアにはない輝き。ピカピカの令和生まれ・227系500番代です。(敢えて言おう。。。500番「台」ですか?500番「代」ですか?とJRの広報の方に尋ねたところ、「世代」を意味するので「代」が正解です、とのことでした)
車両の愛称は、約1200件の応募の中から選ばれた「Urara(うらら)」。デザインのコンセプトは「豊饒」と「穏和」を合わせた造語・『豊穏の彩(ほうおんのいろどり)』なのだそうです。
ピンク色は、沿線の「岡山の桃」「福山のバラ」「尾道の桜」をイメージしたもの。。。何だかこれまでの黄一色とは違う雰囲気です。ザクとは違うのだよ、ザクとは。さらに車内にお邪魔してみると。

利便性を向上させるために、例えば出入り口スペースの座席をなくして乗り降りをスムーズに出来るようにしたほか、安全性を確保するために防犯カメラ(モノアイ)も設置。通勤・通学利用客にとっては、有難い最新設備が勢ぞろいです。
(JR西日本車両課 髙田尚紀さん)「お客様の安全安心という意味では、車内防犯カメラは非常に大切な装置です」
期待の新型...そうなると旧型はどうなる?
すごい...こいつ動くぞ!(動いているところは見ていません)まさに最新鋭の車両がついに岡山にやってくる!しかし気になることが一つありました。新型車両の導入で、「聖地」とまで呼ばれる岡山の国鉄車両はどうなってしまうのでしょうか?
(JR西日本車両課 髙田尚紀さん)「岡山支社エリアに現在300両くらいある中で、車両の所属の3分の1くらい、101両が新型車両に置き換わるくらいのイメージです」

なるほど、国鉄車両の全部が全部入れ替わるわけではなく、これからは「新旧車両の岡山エリアでの競演」が始まるということが分かりました。
(JR西日本岡山支社 川田由夏さん)「本当に岡山・備後エリアがいろんな列車が走っているので、またお楽しみいただけるエリアになると思いますので、よろしくお願いします」
2023年度中に導入されるという227系500番代「Urara」。近畿車輛さんの構内で、テレビニュース用とYouTube用に山ほど撮影できました。やった!「新型車両導入記」第3部完!さぁ岡山に帰ろうと思いきや、JR西日本の広報担当の方に呼び止められました。
「岡山でも227系のお披露目があるんで、ぜひ来ませんか?『国鉄車両』と『国鉄車両』の間に『227系』を挟みますんで、壮観ですよ」
その場所は「下関総合車両所 岡山電車支所」...下関?調べたところ「博多総合車両所岡山支所 新幹線車庫」の隣にある、岡山市北区野田の在来線の車庫のようです。
1か月後、新幹線と在来線車両が集結する「岡山のア・バオア・クー」に向かいました。
