国鉄車両を「初代量産型ジム」に例えると、新型は...
3月8日、227系「Urara」の岡山での報道公開日。「旧型の中に新型」という写真が撮れれば、このお話も完結するぞと、当日のテレビ取材クルーに付いていく形で現地に向かいました。

地元・岡山の報道機関が数多く集まる中(福山でも走る想定のため、広島のテレビ局も来ていました)、目の前に現れた光景は...。

227系が国鉄車両に、は、挟まれてなかった(【画像】参照)。確かに、各報道機関が混乱なく、安全に撮影するためには致し方ないことです。
ただよく見ると、左側に「ラ・マル・ド・ボァ」「まっ黄色」、さらにその奥にもう1編成227系が鎮座するという、「国鉄岡山に新時代到来」という1枚を撮ることが出来ました。新時代はこの未来だ。

「Uraraの向こうにマリンライナー」という写真も(【画像】参照)。平成・令和のそろい踏みです。ちょっとよそ見をしているうちに、「国鉄色」やくもが全速力でその奥を走り去っていきましたが、通常の3倍速く、撮れませんでした。

通常の3倍速く...忘れていました。この状況をガンダムで例えるならどんな感じ?ガンダム好きの友人は、私も知らないモビルスーツの名前を口にしました。
「ザク・ドムの間に “メッサー” がいる感じやな」。メッサ―とはファーストガンダムの26年後の世界に製造されたモビルスーツで、主なものにF01型、F02型、F型ネイキッド指揮官機の3種類があるそうです。そういえば、227系の導入も広島(0番代)・和歌山(1000番代)に次いで岡山(500番代)が3エリア目と、ちょうどいい感じにリンクしました。



なお、この記事をデスクで入力していたところ、隣に座る別のガンダム好きの記者が口を挟んできました。「初代量産型ジムの中に、スタークジェガンが現れたようなものだ、という例えはどうですか?」。もうよく分からないです。
ちなみに、この日RSK山陽放送から取材に行った20代の女性記者は、本人の素朴な疑問として、かなり鋭角な質問をインタビューで投げかけました。

(記者)「何で岡山エリアには新型車両が20年も投入されなかったんですか?」
(JR担当者)「それは、いろいろエリアで導入する順番がありまして...」
皆その理由は薄々分かっているんです、何だかすみませんでした。それでも、全国で次々に国鉄車両が姿を消していく中、大切に旧型車両を使い続けるJR西日本の岡山エリアが、今回の取材を通じてさらに愛おしい存在になってきました。
今後は「旧型と新型の競演」を楽しもうと、全国から観光客の皆さんが岡山に来て下されば、地元岡山の放送局としても、たいへん光栄に思います。

いよいよ2023年度、瀬戸内の「黄色い宇宙」に飛び込む227系500番代です。
「ウララ、行きまーす!」