
【平】今日の会議は、この4つのテーマのうち「地域の産業を担う人材育成・確保」について議論されました。
私も傍聴したのですが『人材育成・確保』にとって重要なキーワードは──

・働くOS(基盤)の見直し
・シビックプライド(郷土愛)の醸成 だと感じました。
最初の『働くOS(基盤)の見直し』について、私が気になった発言をまとめました。
田上 富久 長崎市長:
若い世代の皆さんの中には“自分というアプリ”がサクサク動ける、作動できるOS(基盤)をもつ企業だったり、まちを求めている。
まちも、企業も、社会全体も、今の時代は、全てが“OSを書き換える時期”にきているのではないか。
長崎経済同友会 鈴木 茂之 副代表幹事:
いわゆる就社意識──この会社に就職するんだという意識は大分薄れてですね、やはり仕事を選ぶようになっているんじゃないかと。若い人たちがどういったことを考えて仕事を選んでいるのかとか、なんで長崎に残ってくれないのか、その辺は実際の意見を聞かないといけない
長崎県経営者協会 石瀬 史朗 会長:
経営者の方々、それから働く方々との間で、“こうしたいんだ”っていう夢なり、目標がなかなか議論できていない、共有できていない。
長崎大学 河野 茂学長:
大学自体がやっぱり若年層の人口の減少ということで本当に直撃を受けております。やっぱり大学が生き残ろうとみんな思ってるわけです。
そのためには得意なもの魅力のあるものを作らないといけない。
【平】今、みなさんの発言にあったとおり“人財”を確保するには『若い人の夢』や『やりたい事』をしっかりと聞いて、それを自らの事業などにどう反映させるかということが重要だと感じました。
また、今、目の前にある“人手不足”に対して、短期的に企業が考えるべきことについて、長崎商工会議所の森会頭はこのように発言されていました。
長崎商工会議所 森 拓二郎 会頭:
この“慢性的な人手不足”という状況は、ある意味、自社の事業のありようを見直す── いわば変革を促すための機会。
業務を棚卸して『不要な業務を廃止』できないか、『人財のポートフォリオ(資産構成)を再構築』する必要があるのではないか。