■プロ野球・ヤクルト春季キャンプ(1日、沖縄・浦添)

キャンプ初日を迎えたヤクルトは球場で歓迎式が行われ、高津臣吾監督(54)が「すばらしい天気、環境の中、2023年のスワローズが今日ここ浦添市からスタートします。実りのあるすばらしい1年になるように」とシーズン開幕を宣言。その後、室内でのウォーミングアップを経て、ランニングやキャッチボールなど和やかな雰囲気で練習がスタートした。

ランチ特打では2日誕生日を迎える三冠王の村上宗隆(22)が、85スイング中11本の柵越えで“22歳最後のホームラン”に手ごたえ十分。バレンティン以来の3年連続ホームラン王、シーズン60本塁打に向け存在感を示した。

村上とともにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンに選ばれている山田哲人(30)もそろって打撃練習を行い、高津監督が見守る中、新しい打撃フォームを確認しながら汗を流した。さらに投手で唯一侍に選出された高橋奎二(25)はブルペンに入り、捕手を座らせWBCの使用球で数十球投げ込んだ。

練習後、山田は「いよいよ始まるなという感じですね。こうしてユニフォームを着て練習して、やってやるぞという気持ちです」と高まる気持ちを明かした。

スタート前の円陣ではキャプテンとして挨拶。内容については「内緒です(笑)」とはにかみつつも「特に(事前に)考えてはないですけど、昨日も監督がお互いに切磋琢磨しようと言っていたので、自分は思ったことを伝えたという感じでそんなに深いことを伝えていません。みんなもあっさり聞いていたと思います(笑)」と話した。

初日のバッティングの点数を聞かれると「今日始まったばっかなんで(笑)」としつつ、構えたときの足幅など新しいフォームを試したようで「(フォームも)ちょっと変わってると思いますし、どうやってタイミングを取るかとか試してみたんですけどそれがしっくりきてたので、これから量を振ってWBCもあるのでコンディションを整えていきたい」と手ごたえを口にした。

今シーズンはWBCやリーグ3連覇に向け、チームとしても個人としても期待が高まる中、「やっぱ“トリプルスリー”っていうのは毎年掲げてますし、去年個人の成績は全然良くなかったので、一つでも多く“山田のおかげで勝ったな”っていう試合がたくさんあればなと。本当にチームの勝利に貢献できるプレーを1日でも多くしたいなと思ってます」と目標を語った。